信用状 (L/C)
買主の銀行(発行銀行)が、信用状で指定された書類(船荷証券、インボイス、分析証明書、原産地証明書など)が期限内に一致して呈示されることを条件に、売主への支払を確約する荷為替決済方法です。銀行は商品ではなく書類のみを扱うため、条件は売買契約と完全に一致し、実行可能でなければなりません。大口の原材料取引や初取引の相手との間で最も一般的な安全な決済手段です。
関連用語
確認信用状
発行銀行の支払確約に加え、通常は売主の国にある第二の銀行(確認銀行)が独自の支払確約を付けた信用状です。発行銀行の信用リスクや買主国の送金・カントリーリスクが高い場合に売主を守ります。確認手数料は通常リスクに応じた年率で、誰が負担するかを契約で定めるべきです。
期限付信用状(後払い)
一致した書類の呈示後、定められた期限(例:B/L日付後90日または180日)に支払われる信用状です。買主は支払前に商品を加工・販売できる金融効果を得られ、売主は引受済債権を銀行で割り引く(フォーフェイティング)ことで早期に資金化できます。期限分の金利と割引費用は価格に織り込むべきです。
UCP 600(荷為替信用状に関する統一規則および慣例)
2007年から施行されている ICC の規則で、世界のほぼすべての信用状に適用されます。銀行の書類点検期間(呈示後5銀行営業日)、書類の一致基準、「約 (about)」の語による±10%の許容、バラ積み貨物の数量±5%の許容、呈示期間(別段の定めがなければ船積後21日以内)を定めます。電子呈示は補則 eUCP が扱います。
信用状のディスクレパンシー(不一致)
呈示書類が信用状条件、書類相互間、または UCP 600 と食い違うことです。誤記、船積・呈示の遅延、裏書漏れ、商品記述の相違、無故障でない B/L などが典型です。ディスクレがあると銀行は支払義務を免れ、支払は買主がディスクレを受け入れるかどうかに左右され、売主の立場が弱まります。開設前の信用状ドラフト確認と書類の事前点検が最善の対策です。
船荷証券 (B/L) B/L
運送人が貨物の受取または船積を証明して発行する海上輸送の最重要書類です。貨物の受領証、運送契約の証拠、そして指図式で発行された場合は権利証券という三つの機能を持ちます。原本を呈示した者が貨物を受け取れるため、信用状や荷為替取立の基盤となります。「無故障船積」B/L は外観上良好な状態で船積されたことを示します。